発達障害の子どもが伸びる魔法の言葉かけ」実践レビュー|グレーゾーン3歳への取り組み

育児

現在5歳、発達障害グレーゾーンの長男

今でこそ少しだけ落ち着いてはきましたが2〜3歳の頃はとにかく手がかかりました。

声かけは届かない、意思表示は奇声。発語もゼロ。「育児ってこんなに難しいの?何もうまくいかない」と、本当に悩みました。

育児本を読み漁っても、なんだかしっくりこない。そんなときに出会ったのが、この本でした。


題名にある「発達障害」というワードに抵抗があり手に取ることを躊躇していましたが、もう困り事だらけでどうにもならなくなり、思い切って購入した思い入れのある本です。

今回は、この本を読んで私が長男に実際にやってみた関わり方と、そこから気づいたことをまとめてみました。

 親と子がいい関係を築く|笑顔には笑顔が返ってくる

親も子も楽しい。体を使ったスキンシップ遊び

この頃の私は、長男と「やりとり」遊びをすることを課題にしていました。

おままごと、一緒に絵探しをする、順番に積み木を積むなど…。できるようになればきっと言葉が出てくるはず。そんな思いでした。

でもどれもうまくいかなくて、

普通の子だったら母親と一緒に遊ぶのが嬉しいはずなのに、長男は自分ひとりで遊びたがる。

「私は母として認識されていないの?」そう思えば思うほど、遊ぼうとするたびにイライラが募っていきました。

でも本を読んで、子どもと接する時に欠かせないのは笑いとスキンシップ、そしてスキンシップ遊びは目を合わせながらやることが大切だと知りました。親と喜びを共有する経験が必要だからです。

単純に長男の【ため】になる遊びではなく、長男が【笑う】遊びをすればいいのだと気づきました。

背中に乗せてお馬ごっこをしたり、くすぐったり。その中でも、私自身が「心が通った」と感じた遊びが飛行機遊びでした。

一度はやったことがあるかもしれませんが、親が仰向けに寝て膝を曲げ、足の裏に子どもを乗せて持ち上げる遊びです。子どもが笑えば笑うほど、よだれが親の顔に垂れるあの遊びです。

これは長男も大喜びで笑っていました。

そして、この遊びの最大のポイントは自然に目が合うこと

飛行機遊びをしている間は、ずっと目が合いながら笑ってくれるので、私にとっても、とても満足感のある遊びでした。

スモールステップで成功体験を重ねる

課題を細かく分けて取り組ませること

本を読むまでは、結果ばかりに気を取られていました。

いい結果にならなかった場合や、もはや結果以前の問題で、取り組むことさえできなかったことも多かったこの頃。褒める機会を自分で減らしていました。

でも、

・できなくても、指示に取り組もうとしたことを褒める

※初めの方ほとんど「振り向いてくれてありがとう」レベルでした(笑)

・途中経過であっても、できた小さなことを褒める

そう意識することで、

褒めるチャンスを逃さない言葉かけができるようになっていった気がします。

褒めるときはハイタッチ

褒められることはご褒美と感じられるように

私にとって革命的だった方法です。

言葉で褒めても、全然嬉しそうじゃない。

「伝わってる?」「褒める意味ある?」状態でした。

でも、褒める時にハイタッチをするようにしたところ、言葉が分からなくても「褒められた」と認識しやすくなり、だんだん褒められること自体の嬉しさを学んでいったように思います。

プロンプト(手助け)をする

できないことは、手を取り手伝う

言葉を覚えさせたくて、シャワーを浴びせるように言葉中心の指示を出していました。

でも長男の場合、理解が追いついていない。

それゆえ意欲も出ない。

結果、指示が通らない。

そんな悪循環になっていました。

言葉を添えながら、二人羽織のように一緒に動く

それだけで、楽しさと取り組みやすさが全く違いました。

親が主導権をもつ

ごねた時に言いなりにならない

家に帰りたくないと癇癪を起こしたとき、「じゃあもう少しだけだよ」と無意識のうちに言いなりになっていた私。対応を改めてからは、

「もっと遊びたかったんだね」

「でもタイマーが鳴ったら帰る約束だったから、今日はおしまいにしようね」

と、約束を守ることを意識しました。はじめのうちはタイマーの意味もよく理解していませんでしたが、徐々に「音が鳴ったら終わりなんだ」と体が覚えていった感じがします。

事前確認で困った行動を減らす

物の取り合いで手が出ることがあった長男。

「お友達は叩きません」

「叩いたら帰ります」

どうしても譲れない約束を一つだけ決めて、発達ゆっくり親たちのコロシアム、児童館へ臨んでいました。

そして破ったら、本当に帰る。ルールは一貫させました。

1日30回以上褒める

 これ、意外と難しいんですよ(笑)

長男との関係がうまくいっていなかった頃、多動・イタズラ・癇癪・奇声と困りごとだらけだった長男への褒め言葉の引き出しが少なく、

「えらいね」「すごいね」「便秘知らずだね」…あとは…?

という感じでした。

そのため、しばらくは褒めたら正の字を書いて記録していました。

褒められている内容はよく分かっていなくても、褒めると声のトーンが柔らかくなる。

それだけで、長男も穏やかになっていった気がします。

指差し遊びで共同注視力を高める

子どもが喜ぶ宝探しゲームで練習する

親が指差した方向を一緒に見るということは、自分の考えを人に伝え、共感したいという気持ちを育てる基礎になるそうです。

お菓子やトミカを隠して「あそこにあるよ」と指差し、それを探すゲームをよくやりました。

親と同じものを見るといいことがある、という経験を重ねました。

すると、呼びかけへの反応がいまひとつだった長男も、「呼ばれるといいことがあるかも?」と、振り向きやすくなったように感じます。

肯定的な声かけ

どう声をかけたら「やってみるか」と思ってくれるのかを考える

自分が子どもの頃、親に小言を言われれば言われるほど聞きたくなくなったことを思い出しました。

どう声をかけられたら「やってみるか」と思えるのか。それを考えながら、肯定的な声かけに変換できるよう意識しました。

言い換えは、かなりの脳トレです。

× コップ落とさないで

◯ 両手で持ててすごいよ

×靴揃えて

◯ 靴揃えてくれる人〜!

問題が起きた時は療育のチャンス

どうしたらいいか考えさせる

親の心の余裕がないときに限って事件が起きる。

せめて水をこぼしてくれ……と思うのに、なぜか牛乳がこぼれる。この現象に名前はついているのでしょうか(笑)

片付けが大変で、感情的に怒りそうになりますが、奥歯ギリギリ言わせてグッと我慢。

「こぼれたね。次どうしたらいいかな?」と、

療育のチャンスだと切り替えるようにしました。

分からないときは、二人羽織でプロンプト(手助け)で一緒に布巾を取りに行き、拭きます。

問題行動はスルーする

褒めて上書きする

この頃の長男の問題行動は、

・次男への他害(理由なく押す謎の行動。当時次男はよちよち歩きだったので、吹っ飛んでしまうこともありました)

・奇声

次男を押したとき、以前は「何で押すの!?頭打ったら大ケガだよ!もう絶対しないで!分かった!?」という詰め寄りスタイルでした。

対応を変えてみてからは、「押しません」と落ち着いた声で伝え、過剰なリアクションはせず、私は次男を無言でおぶって家事をしました。

好ましくない行動 → 母も次男もいなくなる → 楽しくない

そう認識させようと試みました。

他害が劇的になくなったわけではありませんが、私が感情的に怒鳴ることは減り、親子の心の距離が離れるのを防げたと思います。

奇声についても、

以前は「大きい声出さないで!お話してくれないと分からない!」と言ってしまっていましたが、

拒否の奇声が出たときは、

 「黙れ小僧‼︎🐺」と言いそうになるのを堪えて5秒目を閉じ母クールダウン。そして、

伝家の宝刀「〇〇したかったんだね」と代弁。

即効性はなかったものの、気持ちの表現方法を伝えることができ、怒鳴った後の罪悪感も減りました。

 「キレなかった私」と、母の自己肯定感は上がった気がします。(でも奥歯は擦り減りました)

私が実践できなかったこと

 成功体験で終わらせること

これに囚われ熱が入りすぎて、楽しく終わったというより「訓練が終了した」ような終わり方になりがちでした。

② 他人と比べないこと(過去と現在を比べる)

言わずもがな。分かっていても、シンプルにできないやつです。

魔法の言葉かけから学んだ、いちばん大切なこと

この本を読んで私が一番学んだのは、「子どもの行動を変える前に、関係を築く」という視点でした。

「問題行動がなくなって、会話ができるようになったら全て解決する」と、長男の発達段階を無視した要望を押し付けてしまっていたなと思います。

できる・できない

伸びた・伸びない

このような結果よりも先に、安心できる関係、信頼してもらえる存在になれているか。そこが土台なんだと気づきました。

大人でも、信頼できない人の話は聞かないですよね。

【まとめ】完璧にできなくても、意味はあった

正直に言うと、全然褒められなかった日もあれば、鬼教官になってしまう時もあるし、他の子と比べて「何でうちの子は…」と思ってしまうこともあります。

本で学んだことを今でも全部はできていませんし、普通にブチギレちゃう時もあります。

それでも、

怒鳴らずに済んだ日が増えたこと

親子の関係が壊れなかったこと

長男が甘えてくれるようになったこと

これは、私にとってとても大きな成果でした。

この本には他にも、指示するときや叱るときの具体的な言葉かけや、日常生活ですぐ取り入れられる実践的な例がたくさん書かれているので、

子どもへの関わり方に悩んで立ち止まっている方には、きっとヒントが見つかる本なのではないかなと思います。

2〜3歳のときはほとんど言葉も通じず、気持ちも通じず、とても苦しい時期でした。

そんな長男、今ではたくさん「大好き」という言葉をくれます。 

まだまだ同じ歳の子に比べると幼いですし困り事もありますが、これからも試行錯誤しながら、子どもたちと成長していきたいなと思う年の瀬です。

お読みいただきありがとうございました!

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